SHISHAMO、有終の美を飾る:等々力でのラストライブで活動に幕

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2025年9月27日、3人組バンドSHISHAMOは、2026年6月13日と14日に開催する単独ライブ「SHISHAMO THE FINAL!!! ~Thanks for everything~」を最後に活動を終えることを、公式サイトと公式X(旧ツイッター)にて公表しました。長きにわたり彼女たちの音楽を愛してきた人々にとって、この知らせはまさに衝撃であり、ソーシャルメディア上には驚きや悲しみの声が多数見られました。

SHISHAMOは、2010年に高校の軽音楽部で「柳葉魚」として結成され、2013年11月の初アルバム発売以降、そのみずみずしい感性と身近な視点の歌詞で多くの若者の心を捉えてきました。2017年には代表曲「明日も」がNTTドコモのCMソングや川崎フロンターレの応援歌として採用され、同年末には「NHK紅白歌合戦」へ初出演を果たすなど、名実ともに日本のロックシーンを牽引する存在となりました。そのような彼女たちが、なぜ今、活動に終止符を打つという選択をしたのでしょうか。

「SHISHAMOの完結」へ向かう決断:解散理由の深層

公式発表によれば、活動を終える最大の要因は、メンバー間の「SHISHAMOの完結に向けて進もう」という確固たる考えにあったとされています。2024年の初夏、ベースの松岡彩さんから「これからの自分とSHISHAMO」についての話があり、それを受けてメンバー3人でバンドの今後について深く話し合った結果、この決断に至ったと説明されています。

SHISHAMOというバンドは、メンバーの宮崎朝子さん(ギター、ボーカル)、松岡彩さん(ベース)、吉川美冴貴さん(ドラム)にとって、言葉では表現しきれないほどかけがえのない存在だと語られています。それゆえに、「SHISHAMOがSHISHAMOとしてあるべき姿であり続けることを全うする」という強い信念を持って活動を続けてきたとのことです。これは、単に活動を継続することだけが目的ではなく、SHISHAMOという存在が持つ純粋な輝きや音楽性を最良の形で保ち続けたいという、彼女たちなりの美学とプロ意識の表れだと言えるでしょう。

また、今年に入ってからはドラムの吉川美冴貴さんが体調不良で休養しており、サポートドラマーを迎えて活動を続けていました。このような困難な状況下でも、SHISHAMOとして揺らぐことなく唯一無二の音楽活動を続けられたことに対し、メンバーは強い自信を抱いているとコメントしています。これは、バンドとしての絆の深さと、どんな状況でも最高のパフォーマンスを追求し続ける彼女たちの姿勢を物語っています。

活動終了を「解散」ではなく「活動終了」と表現している点も注目に値します。これは、バンドとしての関係がなくなるわけではなく、SHISHAMOというプロジェクトが、あるべき姿のまま「完結」を迎えるというニュアンスが込められているのかもしれません。彼女たちが高校時代に結成してからおよそ16年、CDデビューから約13年という長い活動期間を経て、一つの大きな区切りをつける決断は、並々ならぬ覚悟と、SHISHAMOという存在への深い愛情から生まれたものと言えるでしょう。


悲願の地、等々力でのラストライブ「SHISHAMO THE FINAL!!!」

SHISHAMOの活動に花道を飾る最後のライブは、彼女たちの結成の地である神奈川県川崎市の「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)」で開催されます。この会場は、SHISHAMOにとって特別な意味を持つ場所です。過去には2018年7月に台風、2020年8月には新型コロナウイルスの流行の影響で、この等々力陸上競技場でのライブが2度も中止を余儀なくされていました。

メンバーは、「SHISHAMOの終わりを考えた時、真っ先に思い浮かんだ場所が等々力でした。何度も願ってきたあの場所でのライブをみんなと叶えたい。そして最高に楽しいSHISHAMOの最後の日にしたい」と語っており、この場所でのライブが彼女たちにとっての悲願であったことがうかがえます。ファンにとっても、SHISHAMOが最も輝く場所で最高の形で有終の美を飾る姿を見届けられることは、何よりの喜びとなるでしょう。


SHISHAMOが残した足跡と、未来へのメッセージ

SHISHAMOは、その活動を通じて、数多くの名曲を生み出し、多くの人々に勇気や感動を届けてきました。彼女たちの音楽は、青春のほろ苦さ、日常のささやかな幸せ、そして未来への希望を、飾り気のない言葉とメロディで表現し、多くのリスナーの心に寄り添ってきました。

特に、宮崎朝子さんが紡ぎ出す歌詞は、まるで日記を読んでいるかのように情景が目に浮かび、聴く人の共感を呼びました。松岡彩さんの安定したベースラインと、吉川美冴貴さんの力強くも繊細なドラムが織りなすサウンドは、3人組バンドとは思えないほどの厚みとグルーヴを生み出し、彼女たちの音楽を唯一無二のものにしていました。

活動終了という決断は、ファンにとっては寂しいものですが、彼女たちが「SHISHAMOとして揺らぐことなく唯一無二の音楽、活動を続けてくることができたという自負」を持って、自らの手でその歴史に幕を引くことは、アーティストとしての誠実さと、SHISHAMOというバンドへの深い敬意の表れでもあります。

ラストライブ「SHISHAMO THE FINAL!!! ~Thanks for everything~」は、これまでの感謝と、未来への別れを告げる、SHISHAMOにとって集大成となる舞台となるでしょう。ファンは、この2日間で、彼女たちの音楽と共に歩んだ日々を振り返り、最高の思い出を分かち合うことができます。そして、SHISHAMOが残した音楽は、これからも色褪せることなく、多くの人々の心の中で生き続けることでしょう。


まとめ

SHISHAMOの活動終了は、多くのファンに衝撃を与えましたが、その背景には、メンバーがSHISHAMOというバンドを最高の形で「完結」させたいという強い想いがありました。吉川美冴貴さんの体調不良などの困難を乗り越え、彼女たちは自らの手で有終の美を飾ることを選択しました。

ラストライブは、2026年6月13日と14日に、SHISHAMOにとって悲願の地であるUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)で開催されます。チケットはファンクラブ先行とオフィシャル先行(抽選)で受付中であり、メモリアルグッズ付きの2日通し券も用意されています。

SHISHAMOの音楽は、これからも多くの人々の心に響き続けることでしょう。ラストライブは、彼女たちとファンが共に最高の思い出を作り、新たな一歩を踏み出すための大切な時間となるはずです。ぜひ、この歴史的な瞬間を見届けてください。

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